創作サークルに入る利点

創作サークルに入る利点

仮に自分が大学生だとして、大学に創作サークルがあった場合、入る必要があるでしょうか?
創作をする人の中には、特に仲間などほしくはなく、一人で黙々とやっていた方が楽しいという場合もあります。

 

ここではまず、創作サークルに入る利点をはっきりさせましょう。

 

 

発表の機会を得られる

創作を始めたてのときは、とにかく作品を作るだけで精いっぱいです。
そして作品が何とか完成すれば、それだけで十分満足でしょう。

 

ところが作品を作ることに慣れてきて、いくつか作品が作れるようになってくると、誰かに作品を見てほしいと思うようになってきます。
何のために作るのか、ということを考えるようになってくると、自分一人だけでただ作っているだけでは満足できなくなってきます。

 

このとき、創作サークルなどの団体にまったく所属していないと、誰かに発表する機会を得るのがとても難しくなることがあります。

 

以前、インターネットというものがない時代では、発表の機会を得ることは不可能に近いことでした。
考えてもみてください。とりあえず絵や小説などの作品を作ってみたはいいが、どの組織にも所属していない場合、誰か見せることのできる人がいるでしょうか?

 

せいぜい親しい友人に読んでもらうくらいでしょう。まさか街の中でビラ配りでもするようにして、自分の小説や詩をいきなり人々に配ったりするでしょうか?そんなことをしても「おかしな人」としか思われないでしょう。

 

インターネットがない時代では、苦労して作品を作ってみても、1人〜数人程度にしか発表する機会が得られませんでした。
それでも最初のうちは満足するのですが、より多くの人に見せたい、認めてもらいたいと思うのが自然な心の動きというものです。

 

現代はインターネットの時代なので、さまざまな作品を発表する機会が用意されているのですが、実際にはほとんど人に読まれないものが多いです。
これはいろいろ理由があるのですが、たとえば競争によって一部の人気者にしか人々の注目が集まらない、というような事情もあります。

 

自分の知名度によっては、ほぼ誰も自分の作品を読まない、ということもあります。
しかし創作サークルに所属していれば、たとえば合同冊子を作って学園祭で発表すれば、とりあえずはサークルメンバー全員と同じくらいには発表の機会が得られるということです。

 

特に学校、高校や大学などの場所では、学園祭などですでに発表の場が用意されています。
一般社会人だと、そのような行事は会社などでは用意されていないので、自力で探す必要があります。

 

 

作家の精神的ダメージを防ぐ

最近よくある話なのですが、ニコニコ動画で歌を歌って動画をアップロードしている人がいます。
その中には中学生や高校生くらいの人もいるのですが、その動画に寄せられる一般視聴者からのひどいコメントを見て、落ち込んでやる気がなくなってしまう、という話です。

 

一般の視聴者というのは、特に若い人たちは気遣いができない人もたくさんおり、「へたくそ!」や「つまらない!」といったコメントもしばしば寄せられます。
作品作りを始めたばかりの人では、このような罵声を浴びせられて一気に落ち込み、以降作品作りから離れてしまう、ということは少なくありません。

 

創作系のサークル、たとえば文芸部に入ったりすると、通常は作品の合評会というのをやります。
これは何かというと、学園祭などで合同冊子を発表する前に、一度皆で作品を読み合い、互いに批評し合うというものです。これを合評と呼びます。

 

これは非常にいい効果があります。何かというと、まず批評し合った上で本作品を出すので、完成度が上がります。明らかにおかしい作品、一般の人から見たらすぐにでも罵声を浴びせたくなるような作品があったとしても、まず合評会でふるいにかけられ、さらに完成度を高めたうえで発表するようにします。
こうすることで、そうそう簡単には罵声を浴びないくらいの完成度に高めるというわけです。

 

そして合評会のさらに重要な効果として、「批判に慣れる」というものがあります。
これは何かというと、まず合評会という場で互いに批評し合うことで、批評されることに精神的に慣れておく、ということです。

 

批評されれば誰でも精神的ダメージを負うものですが、これは特に批評に慣れていない人だと深刻なダメージになりがちです。
上級者はこういう批評に慣れているので平気ですが、特に作品作りを始めたばかりの人では、わずかな批評でもひどく傷つきがちです。
一生懸命アイデアを練り、時間をかけて作ったものがボロクソにけなされると、立ち上がれなくなることがあります。

 

こういった「再起不能になってしまう事態」を防ぐため、あらかじめ自分たちで批評し合い、精神力を鍛えておこうというわけです。

 

作家同士の合評会というのは通常、ある程度の気遣いを持って行われます。いたずらに互いに傷つけ合うような合評会は、質の悪い合評会です。
あまり過激なことをいうと初心者が立ち上がれなくなるので、適度なダメージに抑えるようにし、徐々に慣らしていきます。こういった加減を上級者たちは知っています。少しずつ鍛えていけば、いざ一般の人たちからひどい罵声を受けても、再起不能になったりはしません。
もちろん合評というくらいなので、適切なアドバイスはなされなければなりません。改良点を指摘しつつ、精神力も鍛えていきます。

 

また合同冊子だと、一般人からひどい罵声が飛んできても、作家同士でお互いに元気づけたり励まし合ったりしてダメージを抑えることができます。仲間がいることでダメージを減らせます。

 

こういったことが、一人で作品発表をするとできません。ネットではいくらでも発表する機会が用意されていますが、だからといって歌い手や作家が一般に向けて一人で発表すると、ひどい罵声が飛んできてあっという間に立ち直れなくなるのです。若い人ではなおさらです。

 

サークルで合同で製作し、発表することで全員の精神的ダメージを抑えることができます。

 

 

情報の入手

仲間がいると、いろんな情報が入手できます。一人だけではわからなかったようなことも、サークルの人たちの誰かは知っているかもしれません。
それは技法的なものもあるし、人脈的なものもあるでしょう。

 

現在はインターネットでさまざまな情報をすぐに入手することができますが、本当においしい情報はなかなか探せなかったりします。
サークルの中には独自の人脈や情報を持っている人がいて、その人から貴重な情報を入手することができます。

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